Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > 字句構造
Rubyの現在の実装はASCIIキャラクタセットを用いています。アル ファベットの大文字と小文字は区別されます。識別子と一部のリテ ラルの途中を除いては任意の場所に空白文字やコメントを置くこと ができます。空白文字とはスペース、タブ、垂直タブ、バックスペー ス、キャリッジリターン、ラインフィード、改ページです。改行は行が明らかに次の 行に継続する時だけ、空白文字として、それ以外では文の区切りと して解釈されます。
改行と認識されるのは、キャリッジリターン+ラインフィードかラインフィードです。
例:
foobar ruby_is_simple
Rubyの識別子は英文字またはアンダースコア('_')か ら始まり、英文字、アンダースコア('_')または数字 からなります。識別子の長さに制限はありません。
例:
# this is a comment line
スクリプト言語の習慣にならい、文字列中や数値リテラル `?#' 以外の #から行末までをコメントと見なします。
例:
=begin the everything between a line beginning with `=begin' and that with `=end' will be skipped by the interpreter. =end
Rubyのソースコードにドキュメントを埋め込む事ができます。文が 始まる部分の行頭の=beginから、=endで始まる行までが 埋め込みドキュメントです。Ruby インタプリタとしては内容に縛りは かけませんが、通常は RD 形式でドキュメントを埋め込むことを 期待しています。
予約語は以下のものです。
BEGIN class ensure nil self when END def false not super while alias defined? for or then yield and do if redo true __LINE__ begin else in rescue undef __FILE__ break elsif module retry unless __ENCODING__ case end next return until
予約語はクラス名、変数名などに用いることはできません。ただし 接頭辞$, @、@@が先頭についたものは予約語 とは見なされません。また、def のあとやメソッド呼び出しの ピリオドのあとなどメソッド名であるとはっきり分かる場所では メソッド名として用いることができます。