Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > psychライブラリ > Psych::Visitors::YAMLTreeクラス
クラスの継承リスト: Psych::Visitors::YAMLTree < Psych::Visitors::Visitor < Object < Kernel < BasicObject
Ruby オブジェクトから YAML の AST を構築するためのクラスです。
builder = Psych::Visitors::YAMLTree.new builder << { :foo => 'bar' } builder << ["baz", "bazbaz"] builder.tree # => #<Psych::Nodes::Stream ... > A stream containing two documents puts tree.to_yaml # => # --- # :foo: bar # --- # - baz # - bazbaz
new(options = {}, emitter = Psych::TreeBuilder.new, ss = Psych::ScalarScanner.new) -> Psych::Visitors::YAMLTree
[permalink][rdoc]YAMLTree オブジェクトを生成します。
options には構築される YAML AST に設定されるオプション設定を指定します。 Psych.dump と同じオプションが指定できます。
emitter には AST の構築に使われる Psych::TreeBuilder オブジェクト を渡します。
ss は Ruby の String が YAML document 上で quote が必要かどうか を判定するための Psych::ScalarScanner オブジェクトを渡します。
emitter, ss は通常デフォルトのものから変える必要はないでしょう。
push(object)
[permalink][rdoc]self << object
変換対象の Ruby オブジェクトを追加します。
finish -> Psych::Nodes::Stream|nil
[permalink][rdoc]変換を終了し、構築した AST を返します。
このメソッドは2回呼び出さないでください。
[SEE_ALSO] Psych::Visitors::YAMLTree#tree
finished -> bool
[permalink][rdoc]finished? -> bool
Psych::Visitors::YAMLTree#finish をすでに呼び出しているならば 真を返します。
まだならば偽を返します。
start(encoding = Nodes::Stream::UTF8) -> Psych::Nodes::Stream
[permalink][rdoc]Ruby オブジェクトから YAML AST への変換のための準備をします。
Psych::Visitors::YAMLTree#push が呼び出されたとき、 まだこのメソッドが呼び出されていなければ push メソッドがこの メソッドを呼び出し、変換の準備をします。
encoding には以下のいずれかを指定できます。
started -> bool
[permalink][rdoc]started? -> bool
Psych::Visitors::YAMLTree#start をすでに呼び出しているならば 真を返します。
まだならば偽を返します。
tree -> Psych::Nodes::Stream|nil
[permalink][rdoc]変換を終了し、構築した AST を返します。
内部で finish を呼び出し、変換処理を終了します。
このメソッドを2回以上呼ぶと、2回目以降は nil を返します。
[SEE_ALSO] Psych::Visitors::YAMLTree#finish