Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > socketライブラリ > UDPSocketクラス
クラスの継承リスト: UDPSocket < IPSocket < BasicSocket < IO < Enumerable < File::Constants < Object < Kernel < BasicObject
UDP/IPデータグラム型ソケットのクラス。
open(address_family=Socket::AF_INET) -> UDPSocket
[permalink][rdoc]new(address_family=Socket::AF_INET) -> UDPSocket
新しい UDP ソケットを返します。
address_family には Socket::AF_INET のような整数、:INET のような シンボル、"INET" のような文字列を指定することができます。
require 'socket' UDPSocket.new # => #<UDPSocket:fd 3> UDPSocket.new(Socket::AF_INET6) # => #<UDPSocket:fd 4>
bind(host, port) -> Integer
[permalink][rdoc] [redefined by resolv-replace]
UDPSocket#bindのパラメータ host の名前解決に resolv ライブラリを使います。
bind(host, port) -> 0
[permalink][rdoc]ソケットを host の port に bind(2) します。
bind したポートから Socket#recv でデータを受け取ることができます。
connect(host, port) -> Integer
[permalink][rdoc] [redefined by resolv-replace]
UDPSocket#connect のパラメータ host の名前解決に resolv ライブラリを使います。
connect(host, port) -> 0
[permalink][rdoc]ソケットを host の port に connect(2) します。
これによって UDPSocket#send で送り先のアドレスを指定せずに データを送ることができます(connect しなくとも送り先のアドレスを明示すれば データを送ることができます)。
require 'socket' u1 = UDPSocket.new u1.bind("127.0.0.1", 4913) u2 = UDPSocket.new u2.connect("127.0.0.1", 4913) u2.send "uuuu", 0 p u1.recvfrom(10) #=> ["uuuu", ["AF_INET", 33230, "localhost", "127.0.0.1"]]
recvfrom_nonblock(maxlen, flags=0) -> [String, Array]
[permalink][rdoc]ソケットをノンブロッキングモードに設定した後、 recvfrom(2) でソケットからデータを受け取ります。
maxlen で受け取るデータの最大バイト数を指定します。
flags はフラグで、Socket::MSG_* の bitwise OR を渡します。 詳しくは recvfrom(2) を参照してください。
返り値はデータの文字列と送り元のアドレス情報の 2要素の配列となります。
recvfrom(2) がエラーになった場合、 Errno::EAGAIN, Errno::EINTR を含め例外 Errno::EXXX が発生します。 Errno::EWOULDBLOCK、Errno::EAGAIN のような待ってからリトライすることが 可能であることを意味する例外には、IO::WaitReadable が extend されています。
require 'socket' s1 = UDPSocket.new s1.bind("127.0.0.1", 0) s2 = UDPSocket.new s2.bind("127.0.0.1", 0) s2.connect(*s1.addr.values_at(3,1)) s1.connect(*s2.addr.values_at(3,1)) s1.send "aaa", 0 begin # emulate blocking recvfrom p s2.recvfrom_nonblock(10) #=> ["aaa", ["AF_INET", 33302, "localhost.localdomain", "127.0.0.1"]] rescue IO::WaitReadable IO.select([s2]) retry end
[SEE_ALSO] IPSocket#recvfrom
send(mesg, flags, host, port) -> Integer
[permalink][rdoc]send(mesg, flags, sockaddr_to) -> Integer
send(mesg, flags) -> Integer
UDP ソケットを介してデータを送ります。
flags には Socket::MSG_* という定数の bitwise OR を渡します。 詳しい意味は send(2) を参照してください。
host, port の対、もしくは sockaddr_to で送り先を指定します。 送り先を省略した場合は UDPSocket#connect で接続した 先にデータを送ります。
実際に送ったデータの長さを返します。
sockaddr_to にはsocket/ソケットアドレス構造体を pack した文字列 もしくは Addrinfo オブジェクトを指定します。
host, port に関しては socket/ホスト指定形式、 socket/サービス指定形式を参照してください。
2 引数、3 引数の形式の場合の動作は、 BasicSocket#send と同じです。
4 引数の形式で、指定したホストが複数のアドレスを持つ場合、いずれか のアドレスへの送信が成功するまで(あるいはすべての送信が失敗するま で)、各アドレスへの送信を順に試みます。
データの送信に失敗した場合は例外 Errno::EXXX が発生します。
send(mesg, flags , dest_sockaddr=nil) -> Integer
[permalink][rdoc] [redefined by resolv-replace]
send(mesg, flags, host, port) -> Integer
[redefined by resolv-replace]
4 引数の形式で UDPSocket#send 実行したとき、 パラメータ host の名前解決に resolv ライブラリを使います。