Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > Rubyで使われる記号の意味(正規表現の複雑な記号は除く)
! ? # % & | + - * / ^ ' . , < > = ~ $ @ _ {} [] () " : ` \ ;
not 演算子。演算子式/notを参照。
「等しくない」比較演算子。演算子式/notを参照。
「!」はメソッド名の一部です。慣用的に、 同名の(! の無い)メソッドに比べてより破壊的な作用をもつメソッド(例: tr と tr!)で使われます。
正規表現のメソッド =~ の否定。マッチが失敗したらtrueを返します。
リテラル/文字列リテラル。長さ 1 の文字列。
この場合の「?」はメソッド名の一部分です。 慣用的に、真偽値を返すタイプのメソッドを示すために使われます。
演算子式/条件演算子。三項演算子とも呼ばれます。if xx then yy else zz end と同じ意味です。
正規表現の、量指定子(quantifiers)。直前の正規表現の 0 または 1 回の繰り返し。
字句構造/コメント。# から行末までがコメントになります。
慣用的に実行結果を示すために使われるコメントの書き方。
shebang。Rubyの起動/インタプリタ行の解釈を参照。
マジックコメント。多言語化/magic comment を参照。
a = 10 p "a is #{a}" #=> "a is 10"
説明文の中でのみ使われます。Ruby言語の要素ではありません。クラスのインスタンスメソッドであることを 簡単に表示するための表記法です。一方、クラスメソッドは「Range.new」のように「.」でつなぎます。
各クラスで定義された「%」演算子。整数クラスでは「剰余」を意味するメソッド。Fixnum#%メソッドなどを参照。
Stringクラスの「%」演算子。String#% メソッド。文字列中ではフォーマット指定子としても使われる。
リテラル/%記法。<区切り文字>には任意の非英数字を用いることができ、 <文字>によって式の意味が異なります。なお、最初の <区切り文字> が、左側の角括弧 [、丸括弧 (、 ブレース {、小なり不等号 <、の場合は、対応する右側の括弧が終わりの <区切り文字> になります。
p %r{/etc/httpd/logs$} #=> /\/etc\/httpd\/logs$/ p %w[foo bar baz] #=> ["foo", "bar", "baz"]
% 記法の一種。リテラル/%記法。ダブルクォート文字列で %Q!STRING! と同じ。
p %!nomad! #=> "nomad"
コマンドラインへの入力を示す。rubyスクリプト上で入力を行うには `command` や system(command) などと書く
論理積演算子。または類似の演算を行うメソッド。
p( 3 & 5 ) #=> 1 ・・ 二進数で 0011 & 0101 #=> 0001
「&」メソッドの自己代入演算子。
「and」演算子。
p( 3 && 5 ) #=> 5 ・・ 3 も 5 も真なので右の値を返す。
メソッド定義のブロック引数。クラス/メソッドの定義/メソッド定義を参照。
Proc オブジェクトをブロックとして使う。メソッド呼び出し(super・ブロック付き・yield)/ブロック付きメソッド呼び出し を参照。
論理和演算子または類似のメソッド。二進数で 0011 | 0101 => 0111。
「or」演算子または類似のメソッド。3 は真なので左の値を返す。
「||」演算子の自己代入演算子。a が 偽 か 未定義 なら a に xxx を代入する、という意味になります。
a ||= :some p a #=> some a ||= :sec p a #=> some
ブロックパラメータであることを示す区切り文字。
正規表現の選択
たし算。または類似の演算を行うメソッド。
正の数を表す、単項演算子+。
正規表現の、量指定子(quantifiers)。直前の表現の 1 回以上の繰り返し
引き算。または類似のメソッド
単項 - (マイナス)。混乱を避けるため適宜()でくくるとよい。
コマンドラインオプション
かけ算。または類似の演算を行うメソッド。
累乗。または類似の演算を行うメソッド。
メソッド呼出の引数展開。メソッド呼び出し(super・ブロック付き・yield) と クラス/メソッドの定義/メソッド定義 を参照。
多重代入。演算子式/多重代入 を参照。
正規表現の、直前の表現の 0 回以上の繰り返し。できるだけ長くマッチしようとする。 正規表現 を参照。
割り算、または類似のメソッド。
// は空の正規表現を意味する
「xor」演算子。排他的論理和。または類似のメソッド。
「^」演算子の自己代入演算子。aの論理値の反転。
p(a=true);p(a^=true);p(a^=true) #=> true false true
正規表現で、行頭。文字列の先頭や改行文字の直後の位置にマッチします。
シンボルリテラル。リテラル/シンボル を参照。
定数のスコープ演算子。変数と定数/定数 を参照。
定数のスコープ演算子で、トップレベルの定数であることを示す。Object クラスで 定義されている定数(トップレベルの定数と言う)を確実に参照するためには 変数と定数/定数 を参照。
条件演算子。三項演算子とも呼ばれます。if xx then yy else zz end と同じ意味です。 演算子式/条件演算子 を参照。
ハッシュの新しい記法。以下と同じです。
{ :a => "aaa", :b => "bbb" }
オブジェクトのメソッド
オブジェクトのメソッドだが、説明文の中では特にクラスのクラスメソッド/モジュールの モジュールメソッドを示すことに使われます。一方、インスタンスメソッドは「Range#each」のように 「#」でつなぎます。
最大値を含む Range オブジェクトを作る範囲演算子です。全体で範囲式といいます。演算子式/範囲式。
最大値を含まない Range オブジェクトを作る範囲演算子です。 全体で範囲式といいます。演算子式/範囲式。
条件式中の範囲式は特別にフリップフロップのように働きます。
'1234543212345'.each_char { |n| print( (n == ?2)..(n == ?4) ? n : '_' ) } #=> _234___21234_ #"2"が出るまではfalse、"2"が出てから"4"が出るまではtrue、"4"から"2"まではfalseを返す。
正規表現の任意の一文字。
多重代入。演算子式/多重代入を参照。
多重代入。演算子式/多重代入を参照。
メソッド引数の区切り。
ハッシュの要素の区切り。
配列の要素の区切り。
ブロックパラメータの区切り。
「より小さい」比較演算子
「より小さいか等しい」比較演算子
基本的な比較演算子。ほかの比較演算子はこの演算子を元に Comparable モジュールで定義されています。 左が大きければ 1, 等しければ0, 右が大きければ -1 を返すように作ることが期待されています。
シフト演算を行うメソッド。または類似のメソッド。Array#<< など。
「<<」演算子の自己代入演算子。
a = 3 a <<= 1 p a #=> 6
ヒアドキュメントです。リテラル/ヒアドキュメント (行指向文字列リテラル)。ヒアドキュメントは `<<識別子' を含む行の次の行から `識別子' だけの行の直前までを文字列とする行指向のリテラルです。
クラス定義でスーパークラスを指定しています。 クラス/メソッドの定義/クラス定義。
特異クラス定義。クラス/メソッドの定義/特異クラス定義を参照。
「より大きい」比較演算子
「より大きいか等しい」比較演算子
基本的な比較演算子。ほかの比較演算子はこの演算子を元に Comparable モジュールで定義されています。左が大きければ1, 等しければ0, 右が大きければ -1 を返すように作ることが期待されています。
シフト演算子。または類似のメソッド。
「>>」演算子の自己代入演算子。
a = 3 a >>= 1 p a #=> 1
ハッシュのリテラル
Ruby1.9 で導入された lambda の新しい記法。以下と同じ。
lambda{|a, b| p [a, b] }
代入演算子。
代入メソッドの呼び出し。
等号演算子。または類似のメソッド。
特殊な等号演算子。Object#===での説明:「このメソッドは case 文での比較に用いられます。 デフォルトは Object#== と同じ働きをしますが、 この挙動はサブクラスで所属性のチェックを実現するため 適宜再定義されます」。たとえば、Range#=== はother が範囲内に含まれている時に真を返します。
自己代入演算子。演算子式/自己代入を参照。
a = 7 a **= 2 p a #=> 49
この場合の「=」はメソッド名の一部分です。このタイプの名前のメソッドを定義すると、 同時に「=」演算子を定義することになります。
埋め込みドキュメントです。字句構造/埋め込みドキュメントを参照。
ハッシュのリテラル
例外処理で例外結果を変数 XXX に代入します。
慣用的に実行結果を示すために使われるコメントの書き方。
ビット演算の否定。
'%04b %04b' % [3, ~ 3] #=> "0011 ..100"
正規表現のメソッド =~ 。正規表現と文字列をマッチさせる。両辺を入れ替えても機能します。
正規表現のメソッド =~ の否定。マッチが失敗したらtrueを返します。
/xxx/ =~ $_ の省略形。~の後ろは正規表現でなければいけません。
グローバル変数。変数と定数/グローバル変数を参照。
特殊変数(組み込み変数)。変数と定数/組み込み変数 を参照。
正規表現で行末。文字列の末尾や改行文字の直前の位置にマッチします。改行自身は含みません。 正規表現を参照。
インスタンス変数。変数と定数/インスタンス変数を参照。
クラス変数。変数と定数/クラス変数を参照。
単項演算子 +X や -X を定義するときの表記法。
class String def +@ self.upcase end end puts(+"joke") #=> JOKE
識別子の中では小文字と同じ扱い
文字コード以外の数値リテラルには、`_' を含めることができます。 ruby インタプリタは `_' を単に無視し、 特別な解釈は何もしません。 これは、大きな数値の桁数がひと目でわかるように記述するのに便利です。 リテラル/数値リテラルを参照。
ハッシュのリテラル
ブロック
正規表現の、範囲指定繰り返し制御(interval quantifier)。
式展開。リテラル/式展開を参照。
a = 10 p "a is #{a}" #=> "a is 10"
配列のリテラル
[]メソッドの実行
class String def [](*a) '(^^;' end end p( 'abcde'[1,2] ) #=> "(^^;"
正規表現の文字クラス指定。
丸カッコ()は厳密には、複数の文、式をまとめてひとつの式にするグループ化の()(上の例のカッコ)とメソッドの引数を明示する()(下の例のカッコ)があります。下の例はカッコを省略した場合に引数として解釈されません。例のような特別な場合を除き、普段は使い分けを意識する必要はありません。()は意味が不明瞭にならない範囲で省略が可能です。
文字列リテラル。式展開などが可能なタイプの文字列リテラルです。 リテラル/文字列リテラルを参照。
文字列リテラル。最低限のエスケープだけしかしません。式展開などをしたい場合はかわりに""を用います。
コマンド出力。バッククォート(`)で囲まれた文字列は、コマンドとして実行され、 その標準出力が文字列として与えられます。リテラル/コマンド出力を参照。
puts `ruby -h` #=> Usage: ruby [switches] [--] [programfile] [arguments] #=> ....
バックスラッシュ。環境によって¥に見えたりします。
文字列や正規表現の中のエスケープ。
puts "abc\"def" #=> abc"def
継続行。改行の直前に置かれる。パースの段階で直後の改行が存在しないものとして扱われます。
puts(3 \ + 4) #=> 7
式の区切り。改行と同じ
ブロックローカル変数を宣言するための区切り。