Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Arrayクラス > flatten

instance method Array#flatten

flatten(lv = nil) -> Array[permalink][rdoc]
flatten!(lv = nil) -> self | nil

flatten は自身を再帰的に平坦化した配列を生成して返します。flatten! は 自身を再帰的かつ破壊的に平坦化し、平坦化が行われた場合は self をそうでない 場合は nil を返します。 lv が指定された場合、lv の深さまで再帰的に平坦化します。

[PARAM] lv:
平坦化の再帰の深さを整数で指定します。nil を指定した場合、再 帰の深さの制限無しに平坦化します。 整数以外のオブジェクトを指定した場合は to_int メソッドによる暗 黙の型変換を試みます。
[EXCEPTION] TypeError:
引数に整数以外の(暗黙の型変換が行えない)オブジェクトを 指定した場合に発生します。
[EXCEPTION] ArgumentError:
配列要素が自身を含むような無限にネストした配列に対して flatten を呼んだ場合に発生します。
# 自身を再帰的に平坦化する例。
a = [1, [2, 3, [4], 5]]
p a.flatten                     #=> [1, 2, 3, 4, 5]
p a                             #=> [1, [2, 3, [4], 5]]

# 自身を破壊的に平坦化する例。
a = [[[1, [2, 3]]]]
p a.flatten!                    #=> [1, 2, 3]
p a                             #=> [1, 2, 3]

# 平坦化が行われない場合は nil を返す。
p [1, 2, 3].flatten!            #=> nil

# 平坦化の再帰の深さを指定する例。
a = [ 1, 2, [3, [4, 5] ] ]
a.flatten(1)              #=> [1, 2, 3, [4, 5]]