Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > opensslライブラリ > OpenSSL::Bufferingモジュール > read_nonblock

instance method OpenSSL::Buffering#read_nonblock

read_nonblock(maxlen, buf) -> String[permalink][rdoc]

通信路から maxlen バイトを上限としてデータを読み込み、 文字列として返します。

即座に得られるデータが 1byte でも存在すればブロックしません。 内部バッファが空でない場合はバッファのデータを返します。 即座に得られるデータが存在しないときには例外が発生します。 例外が発生した場合、内部のソケットが利用可能になってから 再びこのメソッドを呼んでください。

基本的には IO#read_nonblock と同様です。しかし以下のような 違いもあります。

このメソッドはソケットが書き込み不可能(IO::WaitWritable)という理由で 例外を発生させる可能性があります。暗号プロトコルの関係上 データの読み込みになんらかのデータの送受信が必要になる場合があるからです。

内部のソケットが読み込み/書き込み可能である場合でも、このメソッドが 文字列を得られず、例外が発生する場合があります。 というのは、暗号プロトコルによっては(とくにブロック暗号では) 通信データをある程度の大きさのブロック単位で暗号化/復号化 するためです。

[PARAM] maxlen:
読み込む長さの上限(整数)
[PARAM] buf:
読み込みバッファ
[EXCEPTION] EOFError:
読み込みが既に終端に到達している場合に発生します
[EXCEPTION] OpenSSL::SSL::SSLError:
ソケットが読み込み/書き込み可能状態になるのを 待つ必要がある場合に発生します。 読み込み可能状態を待つ必要がある場合には IO::WaitReadable を、 書き込み可能状態を待つ必要がある場合には IO::WaitWritable を、 それぞれ extend した例外オブジェクトが生成されます。