Ruby 1.9.3 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > ripper/lexerライブラリ > Ripperクラス > slice

singleton method Ripper.slice

slice(src, pattern, n = 0) -> String | nil[permalink][rdoc] [added by ripper/lexer]

Ruby プログラム src のうち、 パターン pattern の n 番目の括弧にマッチする文字列を取り出します。

マッチしない場合は nil を返します。

[PARAM] src:
Ruby プログラムを文字列か IO オブジェクトで指定します。
[PARAM] pattern:
取り出すプログラムのパターンを文字列で指定します。
[PARAM] n:
pattern で指定した文字列の内、n 番目の括弧の中の文字列だけが必 要な時に指定します。省略すると 0 (pattern 全体)になります。

pattern は Ripper のイベント ID のリストを文字列で記述します。 また pattern には Ruby の正規表現と同じメタ文字も使えます。 ただし「.」は任意のトークン 1 つにマッチし、 その他のメタ文字もすべて文字単位ではなくトークン単位で動作します。

使用例

require 'ripper'
p Ripper.slice(%(<<HERE\nstring\#{nil}\nHERE),
               "heredoc_beg .*? nl $(.*?) heredoc_end", 1)
    # => "string\#{nil}\n"

イベント ID は Ripper::SCANNER_EVENTS で確認できます。