Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > kconvライブラリ > Kconvモジュール

module Kconv

クラスの継承リスト: Kconv

要約

文字コードエンコーディングを変換するためのモジュール。 Kconvnkf のラッパーです。

目次

モジュール関数
guess iseuc isjis issjis isutf8 kconv toeuc tojis tolocale tosjis toutf16 toutf32 toutf8
定数
ASCII AUTO BINARY EUC JIS NOCONV SJIS UNKNOWN UTF16 UTF32 UTF8

モジュール関数

guess(str) -> Encoding | nil[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを判定します。戻り値は Kconv の定数です。

このモジュール関数で判定できるのは、

のいずれかです。

[PARAM] str:
エンコーディング判定対象の文字列
iseuc(str) -> bool[permalink][rdoc]

文字列 str が EUC-JP なバイト列として正当であるかどうかを判定します。

[PARAM] str:
判定対象の文字列

[SEE_ALSO] String#iseuc

isjis(str) -> bool[permalink][rdoc]

文字列 str が ISO-2022-JP なバイト列として正当であるかどうかを判定します。

[PARAM] str:
判定対象の文字列

[SEE_ALSO] String#isjis

issjis(str) -> bool[permalink][rdoc]

文字列 str が Shift_JIS なバイト列として正当であるかどうかを判定します。

[PARAM] str:
判定対象の文字列

[SEE_ALSO] String#issjis

isutf8(str) -> bool[permalink][rdoc]

文字列 str が UTF-8 なバイト列として正当であるかどうかを判定します。

[PARAM] str:
判定対象の文字列

[SEE_ALSO] String#isutf8

kconv(str, out_code, in_code = Kconv::AUTO) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを out_code に変換したものを 返します。in_code も指定されていたら str のエンコーディングが in_code だとして動作します。

このメソッドはMIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf を使ってください。

[PARAM] str:
変換元の文字列
[PARAM] out_code:
変換後のエンコーディング
[PARAM] in_code:
strのエンコーディング

[SEE_ALSO] String#kconv

toeuc(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを EUC-JP に変換して返します。

Kconv.kconv(str, Kconv::EUC)と同じです。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf('-exm0', str) を使ってください。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] Kconv.#kconv, String#toeuc

tojis(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを iso-2022-jp に変換して返します。

Kconv.kconv(str, Kconv::JIS) と同じです。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf('-jxm0', str) を使ってください。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] Kconv.#kconv, String#tojis

tolocale(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングをロケールエンコーディングに変換して返します。

ロケールエンコーディングについては Encoding.locale_charmap を見てください。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 String#encode を使ってください。

Kconv.kconv(str, Encoding.locale_charmap)と同じです。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] String#tolocale

tosjis(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを shift_jis に変換して返します。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf('-sxm0', str) を使ってください。

Kconv.kconv(str, Kconv::SJIS)と同じです。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] Kconv.#kconv, String#tosjis

toutf16(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを UTF-16BE に変換して返します。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf('-w16xm0', str) を使ってください。

Kconv.kconv(str, Kconv::UTF16)と同じです。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] String#toutf16

toutf32(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを UTF-32 に変換して返します。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf('-w32xm0', str) を使ってください。

Kconv.kconv(str, Kconv::UTF32)と同じです。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] String#toutf32

toutf8(str) -> String[permalink][rdoc]

文字列 str のエンコーディングを UTF-8 に変換して返します。

このメソッドは MIME エンコードされた文字列を展開し、 いわゆる半角カナを全角に変換します。 これらを変換したくない場合は、 NKF.#nkf('-wxm0', str) を使ってください。

Kconv.kconv(str, Kconv::UTF8)と同じです。

[PARAM] str:
変換元の文字列

[SEE_ALSO] String#toutf8

定数

ASCII -> Encoding[permalink][rdoc]

ASCII を表します。

AUTO -> nil[permalink][rdoc]

エンコーディングを自動検出します。 入力の指定でのみ有効です。

BINARY -> Encoding[permalink][rdoc]

JIS EUC SJIS 以外を表します。 この値はKconv.#guessの返り値としてのみ用いられます。

EUC -> Encoding[permalink][rdoc]

EUC-JP を表します。

JIS -> Encoding[permalink][rdoc]

ISO-2022-JP を表します。

NOCONV -> nil[permalink][rdoc]

変換されないことを表します。 出力エンコーディングの指定にのみ用います。

SJIS -> Encoding[permalink][rdoc]

Shift_JIS を表します。 cp932ではないことに注意してください。

UNKNOWN -> nil[permalink][rdoc]

出力においては「エンコーディングを判定できなかった」 入力においては AUTO と同様に「自動検出」を表します。

UTF16 -> Encoding[permalink][rdoc]

UTF16 を表します。

UTF32 -> Encoding[permalink][rdoc]

UTF32 を表します。

UTF8 -> Encoding[permalink][rdoc]

UTF8 を表します。